Sonos- WiFi オーディオシステム

Sonos は、日本ではまだ発売されていない製品で,欧米ではこれからの家電オーディオの主流の一つになりうるであろうと思われる製品なので情報提供の意味でこのページを作りました。同社との商業的関係は全くありません。あくまでも僕個人の視点から書いていますのでご了解ください。

 

SONOS って何?

 

「The Wireless HiFi System」と自ら称しているSONOS(ソノス)は、ある意味では新しいカテゴリーの製品です。ネットラジオ、ネット・ワーク・オーディオ・サーバー、マイクロ・オーディオ・システム、マルチ・ルームオーディオ、パワード・スピーカー等々の機能を併せ持った製品群から成り立つシステム。

 

米国カリフォルニア州に本社を置くSONOS社は、2000年に設立された。2005年にマルチルーム・ワイヤレス・ミュージック・ストリーミング用のパワーアンプ内蔵レシーバーとリモコンを発売。当時は、Slim Devices 等と競合する会社でした。 翌年、パワーアンプ無しレシーバーも発売し、オンライン・オンディマンド・ミュージック・ストリーミング・サービス「Rhaopsody」(注1)をサポート。その後、Pandoraインターネットラジオ(注2)をサポートするなど、着実にネットベースのミュージック・ストリーミング・サービスとの互換性を拡充。優れた音質で米国オーディオ界の注目を浴び、ハイエンド・オーディオ誌であるステレオファイルなどで高い評価を得て、アメリカではオーディオファイルを中心にユーザーベースを獲得。高音質もさることながらシンプルで使いやすく、必ずしもパソコンに依存しなくてもよいシステムであることも相まってジワジワと売上げを伸ばしていきました。僕も当時はアメリカにいてオーディオショップで何度か試聴してみたことがあります。ネットワークに接続されているPC/Mac/SANなどに保存されているミュージックファイルも再生可能で、下手なCD プレーヤーより良い音でしたが、その頃は専用リモコン(約300ドル)が必要で、音を出すには最低限初期投資に最低千ドル近くかかります。さらに、既存のステレオにつなぐかスピーカを購入する必要があり、購入者の多くはすでにある程度の音響機器を持つ、オーディオに興味のある新しい物好きな人たちに限られていたという印象があります。僕は『...千ドル出してまで買いたいとは思わない...。』というのが正直な気持ちで当時は購入するに至りませんでした。

 

2008年後半にiPhone 用のコントロール・アプリを無料で提供(これにより、当時300ドル近くしていたリモコンは必須でなくなった)、2009年に、レシーバーを組み込んだパワード・スピーカS5 (今は改名されて、Play:5)を定価400ドルで発売。これが一般メディアの注目を浴びてSONOSの地位は確固たるものとなっていきます。その後、アンドロイド、iPad用アプリを出して、Play:5より小振りなPlay:3発売、そして2012年夏にはサブウーハーも発売されて現在に至っています。

From Sonos website
From Sonos website

今日(2012年9月)現在の製品ラインアップは、

 

Play:5 スピーカー5個、3Wayステレオのオール・イン・ワン デバイス。ツイターx2、スコーカーx2、ウーハーx1でそれぞれをデジタルアンプでマルチアンプ駆動。大きさは、217x365x123mm・4.15kg。Ethernet端子x2、ミニプラグ入力x1、ミニプラグ出力x1付。

 

Play:3 スピーカー3個、2Wayステレオのオール・イン・ワン デバイス。ツイターx1、スコーカーx2をそれぞれデジタルアンプでマルチアンプ駆動。 低域ラジエターx1付。大きさは、132x268x160mm・2.6kg 

 

Connect:Amp パワーアンプつきレシーバ。55Wx2のクラスDアンプ。 大きさは、89x185x207mm・2.3kg  Ethernetx2、RCA入力端子つき

 

Connect レシーバ。Ethernet, RCA, SPDIF (同軸・TOSLINK)出力とRCA 入力端子つき。 大きさは、74x136x140mm・0.7kg 

 

Bridge SonosNet WiFi(後述) の中継器 大きさは、41x110x110mm・270g

 

SUB :25Hzまで再生、大きさは402x158x380mm・270g、Ethernet端子x1

 

(注1)  オンライン・オンディマンド・ミュージック・ストリーミング・サービスは、定額の受信料(Subscription Fee)を払って、ライブラリーにある音楽ファイルを無制限に聞けるというサービス。Rhapsodyはその草分けで、2001年に営業開始。2002年には、EMI、BGM、SONY、Warner Brothers、Universal などから音源供給のライセンス契約を交わした。今は、Spotify、Rdioなどの競合サービスも台頭。それぞれ一千万曲以上のライブラリーを提供している。Spotifyに関しては,僕のブログの記事をご覧下さい。こちらです。

 

 

(注2) Pandoraインターネットラジオ、通常のネットラジオと異なり受信者(メンバー)の趣向に合わせて音楽を配信していくというサービス。曲ごとに400以上のパラメータを用いて属性を設定し、高度な数学に基づくアルゴリズムでカテゴリーわけしていくというMusic Genome Projectの創立者たちが、2000年に設立した会社。受信者はまず大きく分けられた音楽のジャンルを選び、曲ごとに『好き』か『嫌いか』の感想を入力、その感想の積み重ねに基づいてより受信者の好む曲が選ばれて配信されていくというシステム。その時々の気分で聞き分けられるように複数の『チャンネル』の設定が可能。 コマーシャル入りで月単位の受信時間の制限がある無料サービスと、コマーシャルなし受信時間制限なしの有料サービスがある。受信は米国内に限定されているが爆発的な人気を喚起し、2011年2月NY証券取引所上場時点で8万以上のアーティスト、80万曲以上のライブラリーと8千万人以上の受信者を誇る。

 

ちなみに、上記のようなビジネスモデルは、2002年にMIT(マサチューセッツ工科大学)がその研究に基づいて音楽業界に提示した『Open Music Model (オープン・ミュージック・モデル)』の概念を具体化しているものだとのことです。http://dspace.mit.edu/handle/1721.1/8438

 

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